昭和64年のすべて

DAIGO(9歳)にお年玉を渡したのち元号発表、小渕官房長官

 のちのBREAKERZのヴォーカル・DAIGOはまだ小学生である。前年まで千葉に住んでいたが、祖父の竹下登が内閣総理大臣に就任したことにともない、東京都内へ引っ越してきていた。1月1日の朝、竹下登は「ことしを政治改革元年とする決意」と意欲を述べる年頭会見をおこない、その模様は少し遅れて録画で午前9時30分からNHKで放送された。竹下内閣はこの国で初めてとなる消費税の導入を控えていた。このときDAIGOはまだヴォーカリストではない。音楽活動を始めていない。DAIGOが高校生となり2%の消費税を支払ったうえでカラオケボックスに通いつめ音楽に目覚めていくためにはあと数年かかる。
 DAIGOは竹下登総理からお年玉を受け取ったが、小渕恵三官房長官がくれるお年玉のほうが金額が大きかった。
 小渕官房長官は1月7日、翌日から始まる元号を「平成」と発表した。